都会の寒い冬をぬけだして、ハワイ旅行へでかけることにした、黄色いぼうしのおじさんと、知りたがりやのかわいいこざるジョージ。
旅は最初からトラブルの連続。目ざまし時計をかけ忘れて、寝すごしてしまったおじさんは、大急ぎでジョージを起こし、空港に向かいます。けれども、吹雪で、飛行機は遅れることになり・・・。
「ここに座って、まつとしよう」と言うおじさんと、待合椅子に座ったジョージですが、カウンターの女のひとからもらったばかりの飛行機のおもちゃが、気がついたら手元にありません。
ジョージったら、近くにいたおばさんのスーツケースにおもちゃの飛行機を着陸させたまま、持って行かれちゃったみたい。ジョージは、おもちゃをさがして、空港のなかを走り回ります。
アニメ「おさるのジョージ」から生まれた絵本シリーズ第12弾。
そういえば・・・空港って、荷物用カート、電動カート、動く歩道に、ベルトコンベア。乗り物がいっぱい。
たしかに、空港はすてきな場所ですね。とくにジョージや、子どもたちには!
さてさて、ジョージはおもちゃの飛行機を探し当て、ぶじハワイ行きの、本物の飛行機に乗れるのかしら?
巻末には、風船カーの作りかたと地図の書きかた。どんな旅行にいってみたい?と子どもに聞きながら、地図を描いていっしょにミニカーを走らせるのもわるくない。雨の日、雪の日、外に出かけられない日、乗り物好きのお子さんとぜひ楽しんでくださいね!
「おさるのジョージ」からこんな遊びの発想までもらえるなんて。面白いシリーズです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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