前作『たかちゃんの ぼく、かぜひきたいな』では、風邪をひこうとして取った行動で笑わせてくれたたかちゃん。
今回も彼の好奇心は止まりません。
たかちゃんの目の前で、お姉ちゃんの歯が抜けたんです!
次の日には、年長組のけんじくんも歯が抜けたことを自慢しています。
歯の事が気になってしょうがなくなっているたかちゃんに、お隣のおじいちゃんが言うのです。
「上の歯が抜けたら、縁の下に投げるといい。りっぱな歯がはえてくるぞ」
それを聞いてたかちゃんはびっくり!早速、お姉ちゃんに抜けた歯をもらって、花だんへ走っていき・・・
あれれ?たかちゃん毎日水をやっているようだけど、何か勘違いしているみたい(笑)。
どうなっちゃうのかな。
「たかちゃん絵本」シリーズを読んでいると、子どもの世界というのは何て豊かなんだろうと改めて思い出させてくれます。好奇心旺盛な子は毎日が忙しくて仕方がないですよね。表情をくるくる変えながら突拍子もない行動をとるたかちゃん、そんな彼に毎日振り回される家族も何だかみんな幸せそうです。
さこももみさんの作品には、いつも小さな可愛くて元気な幸せパワーが沢山つまってます。だからお母さんが読んでいても楽しくなれるんですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む