「おちゃのじかん」が大好きなみなさん。はい、集合です。
世界各国の「おちゃのじかん」を満喫できる絵本ですよ。
きっかけはアルゼンチンのおみやげのマテ茶。
マテ茶は、のむサラダって言われるくらい、ビタミンとミネラルがいっぱい。
くせになる味のこのお茶の飲み方は、ちょっと変わってる。
ホストが入れ物に茶葉とお湯を入れて、ボンビージャっていうストローみたいので飲んで、
飲みきったら次の人にまわします。アルファホールっていうお菓子を食べながら、こんな風にご馳走になっていると、色々な話がいっぱいできてとても楽しいのです。
ほら、ここの家でも次々と自分の思い出の「おちゃのじかん」話を披露し始めましたよ!
おとうさんの思い出は、仕事でいったモロッコのお茶。
おかあさんは太極拳の先生のおうちでご馳走になった、台湾のお茶。
他にもイギリスのアフタヌーン・ティーやモスクワのロシアンティーまで。
どの「おちゃのじかん」もみんな全然違って興味津々。
最後はやっぱり日本のお茶とおせんべい。落ち着く、落ち着く。
土橋とし子さんの味のある独特の絵が、不思議とぴったり。
様々な国の至福の時間や、珍しい道具の数々を魅力的に描き出します。
更にお作法、おもてなし、そしてお茶を入れてくれた人まで詳しく紹介してくれます。
なんて幸福感を感じられる絵本なんでしょう。
家族やおともだちと、すぐにでも「おちゃのじかん」を過ごしたくなっちゃいます。
世代を超えて、おしゃべりがはずみそうなのもいいですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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