主人公は、仲良しリスの姉妹、リリーとナッツ。
大きなしましまのしっぽがとってもチャーミング!
季節は冬、もうすぐクリスマスです。
リリーとナッツのうちでも、家族みんなでツリーの準備が始まりましたよ。リリーが拾った木の実の飾りやクッキーを飾りつけ、てっぺんに星をつけたら、仕上げにお父さんが取り出したのは綿。
「ほんものの ゆきみたいだろう?」
こうして、ツリーは完成です!
でも、二人は気になることがあります。
「ねえ、おとうさん、ゆきって なあに?」
お父さんはお風呂の泡を使って教えてくれますが…。
そして、待ちにまったクリスマスイブの日。
リリーとナッツがサンタさんにお願いしていたのは、一体なんだったのでしょう?
家族で過ごすクリスマス。その準備の楽しさや、イブの夜の暖かい食事の様子、ワクワクした気持ちで迎えるクリスマスの朝。そんな、ささやかだけれども幸せな時間が、強く印象に残る愛らしい絵で描きだされます。この世界観、どこかで見覚えがあるような…? そう思った方もいるかもしれませんよね。作者の藤岡ちささんは、人気の洋菓子店クッキーの箱の絵を長く手掛けられている画家さんです。初の絵本は、お菓子箱を手にとった時のようなドキドキを味わえる、愛らしいクリスマス絵本になりました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む