たかいよしかずさんの人気シリーズ「ようかいむら」9作目は、妖怪も楽しいひな祭りの一日です。
ようかいむらでは、毎年、誰がひな壇にのぼるかで、ひな飾りを決めているんですって。
さて「おひなさまに なりたい ひとー」とのっぺらぼうが声をかけると、「そりゃ どうみても わしじゃろうて」と砂かけばばあ。
おさかべひめの妖怪、かべっちも「わらわで きまりじゃ」と負けません。
雪女のぶるるも立候補して、3人対決がはじまりました。
三つ巴の勝負、一体誰がおひなさまになるの!?……と思ったら意外な展開に。
続く「おだいりさまになりたいひと〜〜〜」にも大騒ぎ。
たくさんの妖怪が名乗り出ますが、三人官女に五人ばやしも決めなければなりません。
ひな壇は無事に完成するのでしょうか……?
「見た人を元気にする作品づくり」をモットーに掲げる、作者のたかいよしかずさん。
登場するのは、ユーモラスで愛嬌がある妖怪ばかりです。
本作では住人が「我こそは」と、ひな壇に上がることを競うため、いつもの登場人物からレアなキャラクターまでいっぱい。
シリーズファンにはおなじみの、くすっと笑えるオチもぜひお楽しみに!
毎回ちょっとした絵探しなどのお楽しみがあるシリーズですが、今回は「あみだくじ」があります。親子で遊んでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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