日本の鉄道をつなげると約2万7400キロメートル、地球を3分の2周もする距離になるのだとか。
「もっと遠くへ」と願えば、どこまでも続く線路に乗って私たちを南へ北へと運んでくれる。
この本の一番の魅力は、日本地図を眺めながら全国を鉄道で旅する楽しさを疑似体験させてくれるところです。
本州と四国をつなぐ瀬戸大橋線、足元を見れば海に浮かぶ船なんてスリル満点。
目の前にそびえる日本一の富士山を悠々と眺めて走る御殿場線、なんとも贅沢ですね。
冬には流氷のオホーツク海の上や雪の釧路湿原を縦断する釧網本線、北海道はやっぱりスケールが違う。
新幹線、特急列車、ローカル列車に貨物列車、トロッコ列車。
行ったことも見たこともない土地なのにどの電車も生き生きと映るのは、
山、川、海、都市、住宅街、どの場所でも鉄道が風景の一部、暮らす人々とともに息づいているからなのでしょうね。
情緒溢れる写真は、まるで車窓から景色を眺めているような旅心をかきたててくれます。
日本全国の全鉄道路線と駅名を網羅した地図、思わず自分の住む街の駅を探したりおもしろ駅名を見つけてみたり。
「日本でいちばん○○な駅」なんてトリビアに挑戦すれば、もう鉄道マニアへの道まっしぐら!
家族の行楽や旅行にはもちろん、「旅に出たいなぁ」なんてふと現実逃避したい時にこの本を開けば、瞬く間にあなたを電車に乗せてお望みの場所へと連れて行ってくれますよ。
(竹原雅子 まなびナビ編集部)
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小学校低学年に向けた、地図をふんだんに用いた鉄道入門本です。
日本各地をむすぶ新幹線、特急やローカル列車をはじめ、蒸気機関車やトロリーバス、貨物列車などのさまざまな鉄道を、豊富な写真と楽しいイラストを用いて紹介。
また、起伏の多い日本の地形の、どこをどのように鉄道が走っているかがよくわかる「パノラマ地図」では、臨場感あふれる地図を用いて各地の路線を紹介し、いろいろな複雑な地形を走るためにどのような工夫がなされているかを解説します。
また、日本全国の、全鉄道駅を掲載した地図も掲載。「日本でいちばん○○な駅」などの知って楽しい鉄道情報もちりばめられ、鉄道旅行気分で読み進めるうちに、鉄道博士になれます。
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