「こわれたり なくなったり しない もの? じかんが
たっても だいじな もの? それって、なんだろう?」
七夕の日、あおいは一生懸命考えました。
あおいが短冊にこめた願いとは……?
おばあちゃんと孫の“家族のつながり"を描いた、
珠玉の絵本。世代を超えて、深く味わえる一冊です。
七夕の行事絵本として、読み聞かせにもおすすめ。
【作者・村中李衣さんの言葉】
七夕に思い思いに記す願い事とは、その思いをずうっと
忘れずに持ち続ける、そのために心や身体を尽くすこと
を惜しまないという、空に向けてのまっすぐな誓いのこ
とばでもあるように思います。
生まれてからそれほど間がないちいさなひとと、この世
を離れるまでの時間がそれほどあるわけでもないおお
きなひとが、歩調を合わせて「いち、にい、さん」と歩
むことは、人生がまあるく繋がっていること、そのまあ
るい繋がりの中で、慈しみやいたわりが、途切れなく流
れていくということではないでしょうか。
読んでくださったみなさんが、それぞれのご家族の中で、
愛し愛される優しい関係を育ててくださいますように。
続きを読む