「探偵になりたい」「ナゾときをしてみたい」
そんな子どもたちの味方、「ぼくはめいたんてい」シリーズ。いよいよ最後の巻の登場です。今回は最後にふさわしく、皆さんがネートのかわりにナゾときに挑戦するお話です。
今日は「たんていきねん日」、めいたんていのネートのためにお祝いのパーティーを開こうと、友達がたくさんやってきました。「たんていきねん日」には、探偵はお休みをします。しかし早速ネートの親友アニーの犬が行方不明に。いったいどこへ行ってしまったのでしょう?ネートに「ナゾときポイント」を教わりながら、早速、ナゾときに挑戦してみましょう!
ネートの「ナゾときポイント」は、たとえば、
・そこに「あるもの」と「ないもの」をつねにかんさつする。
・もしだれかがいなくなったときは、どうしていなくなったのかをかんがえよう。
・めいたんていは、すべてのはなしに耳をかたむける
など、なるほどと思う考え方ばかり。1巻から10巻まで、毎回大人でも難しいナゾを見事に解決していくネートをすごい!と思っていましたが、さらにこんなにもしっかり順序立てて考えながらナゾときに挑んでいることを知り、あらためてネートを尊敬してしまいました。「ナゾときポイント」をしっかり頭に入れて前の巻を読み返したら、とけなかったナゾが今度はとけるようになっているかも?
いつも探偵の合間に美味しそうなパンケーキを食べているネートですが、今回無事にナゾがとけたら、ネートが特別なパンケーキをごちそうしてくれるかも?!この特別なパンケーキは「ラトケス」といい、巻末には作り方が紹介されていますので、ぜひ作ってみてくださいね。
「ぼくはめいたんてい」シリーズは、どの巻からでも読むことができますが、この巻については最後に読むことをおすすめします。ここまで頑張って読んできた子どもたちに贈られる、作者からのとっておきのプレゼントがありますよ。そんな愛情たっぷりの作者の思い、温かいタッチの親しみやすいさし絵、訳者の小宮由さんの優しい語り口が、本の持つ楽しさと力を子どもたちにたっぷり伝えてくれています。ぜひこの楽しさを1人でも多くの子どもたちに!
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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