読めば誰もが笑顔になってしまう「おふくさん」シリーズ。
『おふくさん』『おふくさんのおふくわけ』に続く、待望の最新作です。
山の奥深くにある家で、にこにこふくふく顔の10人のおふくさんたちが仲良く暮らしています。
そこへ、毎度お馴染み、おにさんがやってきて……。
「あめを やませろ」と無茶なことをいうおにさんに、おふくさんたちは、「てるてるぼうずを つくりましょう」と提案します。
♪てるてるぼうず〜 てるぼうず〜 あ〜した てんきにしておくれ〜♪
おふくさんたちが並んで歌う様子は、なんともユーモラス。
歌が繰り返されるたびに、おにさんの顔もどんどんゆるくなっていきます。
「ふくは ねてまて。ゆったり まてば ふく きたる」
「つらいことは、こころに つめたい あめが ふりつづくように、
ふあんになったり、しょんぼりしたり…
でも そんなときは、『ふくはねてまて』
ゆったり ねむって、まってみて。
めざめたときには、こころに ひがさしこんで、
きっと きもちが はれている!」
これは、作者の服部美法さんのメッセージです。
梅雨時期のちょっと憂鬱な気分も、この本を読んだら晴れるかも?
笑顔で福を招きたいですね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
続きを読む