とっとことっとこ、ももんちゃんが野原を走っています。お空には灰色の雲がもくもくもく。あっ、雨が降りだしました。
ぴょんぴょんぴょん、と雲から飛び出したあめつぶさんたちが「まてまて、ももんちゃん」と追いかけますが、ももんちゃんは大きな水たまりをとんとんとーん、と飛びこえて、またとっとことっとこ。
走るももんちゃんのあとを、かえるさんがぴょんぴょん、ペンギンさんがぱたぱたよちよち、きんぎょさんがちゃぽちゃぽちゃぽん、「まてまて、まてまて、ももんちゃん」と追いかけます。「つかまえた!」と思っても、残念! するり。ももんちゃんはわきめもふらずに走りつづけます。
あれれ、ももんちゃんは、どうしてあんなに急いで走っているのかな?
大人気のももんちゃんのシリーズ、13冊目は、追いかけっこをしているももんちゃん。このシリーズは、お子様と一緒に、ぜひ声に出して読んでみてください。「ぴょんぴょんぴょーん」「ぴゅーんぴゅーん」「まてまて、まてまて」と、ユニークでリズミカルな繰り返し音が楽しく、心がはずみます。
小さなももんちゃんの大きなジャンプ。水たまりを飛び越えて、華麗に着地を決める姿には、「やったね! ももんちゃん」と、思わず拍手をおくりたくなります。
本書には、ももんちゃんの新しいお友だち、あめつぶさんとペンギンさんも登場します。
それぞれの走り方で「まてまて〜」と追いかけるお友だちの姿も、かわいらしくてたまりません。だんだん汗をかいて、ももんちゃんに遅れをとっていく姿にも注目です! ももんちゃん、走るの早いんだなあ。
ももんちゃんが「つかまえた!」と言った相手は、だあれ? 思わず笑顔が大きくなる、とってもすてきなラストが待ち受けています。そして毎回のお楽しみ、絵本の裏表紙も見逃さないでくださいね。ここからまた新しい物語が始まりそうです。
たくましくて愛らしい、そして勇敢なももんちゃん。今度は何をするのかな? これからも待ち遠しくて仕方のないシリーズです。
(光森優子 編集者・ライター)
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「とっとこ とっとこ」ももんちゃんがはしっています。そこへ…くもからあまつぶさんたちが落ちてきます。「まてまて まてまて ももんちゃん」あまつぶさんは、ももんちゃんをおいかけますが…ざんねん、追いつきません。
つぎに池からあらわれたのは、かえるさん、ペンギンさん、きんぎょさん。みんな「まてまて まてまて」とももんちゃんを追いかけますが…ももんちゃんは「とっとこ とっとこ」はしっていきます。「まてまて まてまて ももんちゃん」ついにきんぎょさんが「つかまえた!」。ところが、「するり」。ざんねん、やっぱりつかまりません。ももんちゃんはどんどんはしっていきます。
こんどは、ももんちゃんが「まてまて まてまて」。「つかまえた!」ももんちゃんが追いかけていたのは?
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