ついに、みんなの大好きなばななが登場。
人気シリーズ「おいしいともだち」11作目は、ばななくんです。
3つそろってひとかたまり(一房)のばななくん。
くっついたままおさんぽに出かけますが、
てく てく よろ よろ
よろ よろ もた もた
よろ よろ ふら ふら
おっとっと!
3つが押し合いへしあい歩くので、足がもつれて転びそう!
「やっぱりひとりずつであるこうか…」と離れることに。
力いっぱい、いち、にの、さんっ!と互いに押したら、ぽっきーん!
3つバラバラになっちゃいました。
バラバラはいいのですが、2つは頭ぶつけててっぺんがむけちゃって……
いててててて……。
泣きべそ顔のばななくん。痛そうです。
さあ、ここで出ましたよ、あの決めセリフ。
「しんぱいごむよう!」
と、ばななくんが言うわけは!?
シリーズおなじみ「しんぱいごむよう!」ですが、つづくセリフは本書ならでは。
それは「ぼくがやってあげる!」です。
じょうずにむきむきできるかな?
頭のてっぺんがむけちゃったばななも、ちゃーんといい形になりますよ。
うん、おいしそう!
「ももんちゃん」シリーズなどでも人気の絵本作家とよたかずひこさん。
おにぎりくんからはじまって、たまごさん、なっとうさん、とうふさん、すいかくん……。
どんどん増えて「おいしいともだち」は、11になりました。
つぶらな黒い目、ふんばってる口元。あれれ、という不安顔や、きりっとしたお顔。
食べものたちのいきいきした表情に、元気をもらいます。
まだまだ「ともだち」が増えていくのか、これからも楽しみなシリーズです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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