時は1888年、イギリスはビクトリア時代です。
緑の屋根にピンクのレンガが可愛い豪華なお屋敷で、お金持ちのサリバンさん夫妻と、
9歳の娘ロージー、7歳の息子アルバート、執事のパークスさん、コックのキングさん、家庭教師のポーターさんと、メイドのルビー、そして犬のブーツとねこのマチルダが一緒に暮らしています。
たくさんの部屋、当世風の家具やファッションに囲まれた優雅で華やかな生活。こんなところで暮らしてみたい!
おや・・・?でも、この家、何やらいろいろひみつがあるようですよ・・・?
この絵本は、ドールハウスとしても遊べる、めくりしかけ絵本。いろいろな楽しみ方があるんです。
まず本を開くと、見開きごとに、客間や寝室、台所など、家の様々な部屋が広がります。
家具や小物や食器など、細かく描かれた瀟洒な調度品の数々。そのあちこちにめくるしかけが散りばめられています。しかけの数は、なんと150以上!思う存分めくって、家中探検してみてください。
つまんでひらくと、ねずみがつまみ食いしていたり、壁の絵が「あっかんべー」したり。くすっと笑える家のひみつが覗けます。
さらに、当時の生活が分かる、学べるしかけもいっぱい。
どうやってお風呂に入っていたの?カメラっていつできたの?とか、どんなおやつを食べてたの?なんて疑問に答えてくれます。ビクトリア時代の文化と歴史の豆知識が満載で、読み終わるころには、ちょっとしたビクトリア時代通(ツウ)になれちゃいそう。
「すべての部屋に、1888年には存在しないものが2つ隠れている」という間違い探し問題と、「奥様がなくしたアクセサリーを探せ」、「夜中の怪しい音の正体を暴け」というミステリー問題もあります。
これが、結構な難問なのです。そして面白い!子どもも大人も、隅から隅まで部屋を眺めてしかけをめくって、挑戦してみてくださいね。
巻末には、切り取って遊べるサリバン家の住人たちの紙人形がついているので、
本を立てて人形を配置すれば、素敵なドールハウスに早変わり。想像力を広げて自由に遊べますね。
それにしても、この家に住むねずみたちの楽しそうなこと。どのページでも発見できる彼らの暮らしぶり、ぜひチェックしてみてください。
(絵本ナビ編集部)
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