|
東日本大震災による原発事故で、突然、放射能にふるさと(郷土)を追われた人びとの苦悩や取組み―避難・転居、郷土調査…、いつか帰ってくるかもしれない子どもたちに向けた願いや取組み―郷土の再発見・記録集づくりなどをつぶさに伝え、静かに問いかける写真絵本。第66回産経児童出版文化賞大賞『それでも「ふるさと」全3巻』続編。
このような写真絵本を見て、つくづく思います。
復興なんて絵空事ではないだろうか。
確かに復興はあるかもしれないけれど、閉ざされて埋もれていく現実があることを、今一度考えなければいけないと痛感します。
長年続いてきた平穏な暮らしを奪われ、帰る見通しも失った関場さん夫妻を通して、弱者を無視してでも突き進んでいく、復興の虚構が、全てを埋め尽くしていくのだと虚しいばかりです。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
|