ある日、おおかみがお茶を飲んでいると、裏庭でしくしく泣いているひつじを見つけました。
「どうしたの?」と、おおかみが聞くと、
「毛をなくしてしまったんです」と、ひつじは答えました。
「毛?」
「あつかったから、脱いでお昼寝をしていたんですけど」
「はてさて、おかしなこともあるもんだ」と、おおかみは思いました。
「毛を脱ぐひつじがいるなんて」
「風に飛ばされてしまったのかもねぇ」と、おおかみが言うと
「このままじゃ帰れません……」ひつじはとても困った様子です。
そこで、おおかみは一緒に毛をさがしてあげることにしました。
次々におこる「おかしなこと」に首をかしげるおおかみの様子は、思わず真似をしたくなってしまうかも?
最後は、クスッと笑える「おかしなこと」が待っています。
第8回MOE絵本屋さん大賞新人賞第一位を受賞した著者によるユニーク絵本。
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