レトリバーきょうだいのケーキは、いつも大人気。
お店をひらくと、お客さんたちがたくさんやってきます。
ロッタの仕事は、ケーキを売ること。
いつか自分も、おにいちゃんたちのように、おいしいケーキをつくるのがロッタの夢です。
そんなある日。
ロッタの友だちのピッピが、しょんぼりした顔をしてケーキやさんにやって来ました。
「実は、もうすぐぼくの誕生日なの。だけど、家族は誰もその話をしないんだ。
ぼくんち、きょうだいも多いし、お店も忙しいから……きっと、忘れているんだ」
そう言ってうつむくピッピを見て、ロッタは思わず立ち上がります。
「わたしに任せて! 最高のケーキでピッピをお祝いするわ!」
そうしてロッタのケーキづくりが始まりますが……。
誕生日プレゼントを通して、相手を大切に想う気持ちと、お祝いする喜びが伝わってくる、あたたかな1冊です。
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