散らかった部屋で、寝ころんでマンガ。お菓子をポリポリ。眠くなったらそのままウトウト・・・。何ともだらけたその姿。ご紹介しましょう。みみずのみみずんです。
みみずんは地面の下のみみず村で暮らしています。村には、スーパー、病院、カフェやパンやさんに美容院、いろんなお店や住居があって、とてもにぎやか。みみずたちは、仕事や買い物に、それぞれが忙しそうで村は活気にあふれています。そんな中、みみずんは昼間でも鼻ちょうちん出してグースカ グー。
そんなある日、ぐーたらみみずんを変える、大きな事件が起こります。その日を境に、みみずんは表情も部屋の中も、ガラリと見違えたようになるのです。
いったい何があったのかって?村に恐ろしい生きもの「べろりんちょ」が現れたんです。おどろおどろしい響きですね。その正体と、みみずんに起きたことについては、絵本を開いて見てみてくださいね。
「このままでいいと思ってるわけではないけれど、どうがんばったらいいのか、わからない」そんなとき、きっかけになってくれるのは、誰かの頑張っている姿。みみずんだって人間だって、子どもも大人も、きっとそうなんですよね。
「ぼくだって!」と決意したみみずんの、のたくって頑張る姿!ふきだしそうになりながらも、思わず「しっかりー!」と声をかけたくなります。
みみずたちのユーモラスな姿に和みながら、小さな勇気がもらえるお話です。
本を閉じたら、裏表紙のかっこいいみみずんも、お見逃しなく!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
続きを読む