あかちゃんの好奇心を刺激する、「かたぬきあかちゃんえほん」5作目。
『ととちゃん みーつけた』『ころりん タイヤくん』に続き、新井洋行さんの穴あき絵本です。
黄色いバスくんの窓には、いぬくんに、黒ねこ……。
おや、いぬくんが顔をのぞかせている窓は、四角く穴があいています。
「ぶーぶー はしるよ ぼく バスくん
つぎは みどりがおかです
おりるかたは いますか?」
はーい、はーい、と声があがって、ページをめくると黒ねことふくろうのお客がおりたみたい。
お客はいぬだけになって、またバスくんは「ぶー ぶー ぶー」。
そこへ……「まって まってー わたしも のーせーて」。
乗りたいお客は誰でしょう?
「いーいーよ」と返事したバスくん。
新しいお客をのせてまた走ります。
穴あきしかけのページをめくると、お客さんがおりたり、のったり。
「のーせーて」「いーいーよ」のやりとりや、「ぶー ぶー ぶー」の繰り返しが楽しいです。
バスくんの窓の中に、いろんな動物が顔を出しますよ。
そして最後には、かわいい乗り物がもう一台登場するのもお楽しみ!
あかちゃんは「のーせーて」「いーいーよ」のやりとりや、「ばびぶべぼ」などの音が大好きです。
お父さんお母さんのやさしい声で読んでもらえたら、あかちゃんは安心しながらも、様々な感覚の刺激に身を委ねられることでしょう。
あかちゃんの反応や、絵本をとおした親子のふれあいを楽しんでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む