明日は運動会。でも、かけっこが苦手なみいちゃんは浮かない顔しています。
すると、いぬのタンタンが「それなら、ぼくと れんしゅうする?」とみいちゃんを誘いました。
タンタンと一緒に公園へ行くと、そこには、チーターやシカなど、いろいろな動物が集まってきました。
「わたしたちも れんしゅうに つきあうわ」「いちばんなんか かんたんさ」というウサギとカメ。
動物たちはみいちゃんに速く走るコツを教えてくれます。
動物たちとの練習で少しだけ自信のついたみいちゃん。
しかし、家に帰ると、急に窓の外からピカッ、ゴロゴロと雷が鳴りはじめました。
「きゃっ、こわい!」雷を怖がるみいちゃんに、お父さんは雷の光と音の速さの違いについて教えてくれました。
「ピカッとゴロゴロが いっしょに スタートしても かけっこと おなじで みいちゃんの ところに ゴールするのは ひかりのほうが さきなんだ」
「ひかりが 1とうしょうで、おとが 2とうしょうってことかな」。
お父さんの話を聞いたみいちゃんの元に、その夜、ふしぎなお客がやってきます。
それはいったい誰なのしょうか?
そして、運動会でみいちゃんは一等賞になれるのでしょうか……。
身近な「なぜ? なに?」をテーマに、子どもたちに科学を楽しんでほしいと生まれた「はじめての かがくえほん」シリーズ。
速さをテーマにしたこの作品では、かけっこという子どもに身近な話題から、相対性理論の世界観まで広がりを見せます。
読み終わった後に親子で身の回りにあるいろいろな「早さ」「速さ」を探してみたくなる一冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
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