ビリーのパパは、すごうでのカウボーイ。
だけど、パパは断言します。
「ハムスターにはバッファローをつかまえるなんて無理」
本当かな?
そこでビリーはパパの投げ縄を持って確かめに行きます。仲良しのミミズのジャン=クロードと練習を始めると、ネズミのジョゼットが通りかかり、本物のバッファローを見かけたと言います。
さっそく駆けつけると、川辺には見事なバッファロー。
「うわあ、おっきいなあ!」
ビリーは木によじのぼり、ジャン=クロードにバッファローを木の下におびき寄せるように言い、バッフ
ァローめがけて縄を投げた!!
ハムスターとバッファローの大きさの違いといったら・・・ご想像の通りです。
だけど、ビリーはなかなか堂々としていて、ひるみません。
ものの見事にバッファローに縄をかけます。
だけど、やっぱりバッファローは大きかった。
体はもちろん、心までビッグサイズだったのです。
カタリーナ・ヴァルクスさんの前作『てをあげろ!』に引き続き、ハムスターのビリーが活躍するこのシリーズ。とにかく、登場するキャラクターがチャーミング。
特にミミズのジャン=クロードが、友だちのビリーのために死にものぐるいでおとりになっている時の表情といったら!!
ビリーのパパがギャングからカウボーイになっているのもご愛嬌。
いつだって、ビリーの大冒険からの帰りをヘーゼルナッツとともに待ってくれています。
シリーズ2冊読んでいるうちに、すっかりビリーの世界がクセになってきます。続けて3冊目『インディアンはどこ?』も楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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