「ない。ひとつもない。」
春休みが明けた教室で、山本斗馬は困っていた。春休みにこれをした、と発表できるものがなにもないのだ。クラスのみんなからからかわれた斗馬は、自転車で琵琶湖を一周する、「ビワイチ」に挑戦することを決める。
斗馬と同じクラスの一太、ほかの小学校の3人の小学生5人は、サイクルショップの西原さん、インストラクターの遠藤コーチに見守られながらも、ビワイチに出発する。
スピードも体力もばらばらの5人は、ビワイチをしながら、徐々にチームとしてまとまっていく。
ビワイチに挑戦する5人の小学生と、おじさん2人の一泊二日の物語。
続きを読む