「あしってエライ!」
運動会のかけっこで一番になったのも、サッカーでボールを蹴ることができるのも、みんなの前で踊れるのも、“あし”のおかげ。
きょねん生まれたぼくの弟。はじめは歩けなかったのに、手足をいっぱい動かして、そのうちはいはいして、イスにつかまってたっちして。とうとうお誕生日が過ぎた頃にひとりで立った!
すごいよ、あかちゃんって。すごいよね、あしって。
さあ、そこに突然登場するのは「みぎあしはかせ」と「ひだりあしはかせ」。
はだしでやってきて、動物たちの“あし”のことや、みんなの“あし”のはたらきを教えてくれます。
にんげんの“あし”って、他の動物に比べても結構大きいんだね。
たつ・あるく・はしる・およぐ・とぶ…
にんげんの“あし”には、本当に色々な役割があるんだね。
とにかく足の絵がたっくさん登場するこの絵本。
中川ひろたかさんが手がけている「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズの第4弾です。
今回中川さんとタッグを組んでいるのは、大島妙子さん。
あかちゃんのふわふわと柔らかな足の裏、子ども達の元気な足の裏、おばあちゃんのしっかりとした足の裏。大島さんの描く足の裏に惹きこまれてしまいます。足って表情も豊かなんですね。
特に足の骨が完成するのは10歳頃なのだとか。たくさん歩いたり、走ったりすることは、子どもたちの成長にもとっても大切なことなのだそうです。
改めて、自分の足で歩いたり、走ったりできる喜びを感じながら読んでみてくださいね。
そうしたら、一日の終わりに自然に出てくるのはこんな言葉。
「おつかれさまでした、ぼくの あし。」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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