「だれにだって ひとにしられたくないこと ありますよね」という1ページ目でドキッ。
あるある。でも、ねずみくんにもあるの?・・・
ねずみくんのひみつは、ときどき、気持ちよさそうにひとりはなくそをほじったりしていることなんですって!
ある日、よりによって大好きなねみちゃんに、ひみつを見られてしまったねずみくん。
ねみちゃんは、さっそく、あひるさんに報告。
「ねずみくんが はなを ほじってたわ」
あひるさんは
「なになに ねずみくんが はなをほってるだって?」
ぶたくん、うまくん、ぞうさんへと、話が伝わるたびに「ひみつ」はどんどん変わっていきます。
しかもぶたくんが飛んでる、とか、うまくんが丸くなってる、とか、ねずみくんの話でもなくなってしまって・・・どうなる!?
まさにこんな展開のお話が好きなのが、子どもたち。
ちょっぴりくだらないくらいの小さなひみつが(ねずみくんの立場になってみると大問題なわけですが)、思いもよらないおかしな話になっちゃうんですよね。
作者のユーモアを感じさせる、奇想天外な話を追う楽しみが1冊にきゅーっと詰まっています。
途中で、ねずみくん本人やねみちゃんまでがもう一回参加し、話をおかしくしているのがおもしろいんですよ。
いったいどんなふうに伝わっていったのか、過程をじっくり楽しんでくださいね。
もちろん、結末もいつもどおり「おぉっ!」と絵柄で納得、ねずみくんの表情で納得。
大人気の「ねずみくん」シリーズ、第9作目のお話です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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★ねずみくんのひみつ、知っていますか?★
○あらすじ
ときどき、ねずみくんは気持ちよさそうにはなをほじっています。
ところが、そのひみつを、ねみちゃんにみられてしまいました。
おしゃべりなねみちゃんは、さっそくあひるくんにいいました。
「ねずみくんが、はなをほじってたわ」
ところが、あひるくんは、ねずみくんが「花をほっていた」とかんちがいして、ぶたくんにいいました。
するとぶたくんは、「ねみちゃんが、歯をおったらしいぞ」と、うまくんにいって・・・
みんなが次々にかんちがいして伝えていきますが、さいごには・・・?
やっぱり、ねずみくんのひみつは、知られてしまうのかな?
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