星のきれいな夜、ルラルさんは大きな望遠鏡をのぞきます。
夜空の星を眺めていると、ルラルさんの心は空いっぱいに広がり、宇宙のはてまで飛んでいくような気持ちになるのです。
今夜の空は流れ星がたくさん!
ルラルさんは庭の仲間たちと一緒に星を眺めています。
その時、望遠鏡をのぞいていたねこが言います。
「ルラルさん、ちょっと これを みてください。」
それを見てびっくり。なんと、おそろしい顔がのぞいているのです。
「うちゅうじんだ。うちゅうじんだ。」
みんなは大騒ぎです。
丘の向こうに落ちていった流れ星は、宇宙人の円盤だったのでしょうか。
宇宙人が地球を征服しにきた!?それとも・・・。
ルラルさんと仲間たちは、意を決して丘の上まで宇宙人を探しに出発します。
勇ましい姿ですが、ひざはがくがく震えているようですよ。
果たして、そこに宇宙人はいたのでしょうか。
みんなは地球を守ることができるのでしょうか!?
2015年でシリーズ25周年をむかえる「ルラルさん」シリーズの7作目です。
好きなものをとっても大切にするルラルさん。
その興味は地球だけでは収まらないみたいですね。
今回はなかなかスケールの大きな冒険物語なのです。
それでもやっぱり、ルラルさんはルラルさん。
庭の仲間たちとの、ユーモラスで優しい時間が今日も流れています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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