19歳でJR福知山線脱線事故に遭い重傷を負った著者が、自分らしく生きると決めて走り続けた10年を綴った感動の手記。
JR福知山線脱線事故を知っている人ならば、あの列車の一両目に乗っていて助かった女性といえば、それだけで奇跡だと思うだろう。
そして、事故はいつか風化していく。
助かった女性が脊髄損傷という重大な障害で、絶望の底から生還したことなどはあまり知らていない。
この本と出合って、あまりに普通につづられているのに、後から驚いた。
女性の生い立ち、学生生活、事故、手術、リハビリ、就職…。
大好きな犬の話でまとめられた生きがい、夢…。
この本をまとめるだけでも、並大抵のことではなかったに違いない。
普通の女の子から、普通に生きることの大変さを教わったように思う。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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