本日は、100年に一度の大相撲大会。最強妖怪決定戦!
満員御礼、会場は大盛り上がり。
腕に覚えのあるやつら、誰もが思うことはただひとつ。
「きょうこそ、にゃんこのやまの1人勝ちにはさせんぞう」
さあ、負け知らず、無敗無敵、最恐力士横綱にゃんこのやま土俵入り。
勝った方が取りつづける「百年大相撲」のはじまり、はじまり。
“みあってみあって〜
はっけよーい のこった”
がまのぬま、たこつぼまる、規格外に身体の大きいくじらのうみ…
次々とにゃんこのやまを倒そうと向かってくる。
だけど横綱にゃんこのやま、とにかく強い!!
どんな攻め手もひらりと交わし、見事な技で「どっせい!」と決めていく。
つきにゃし、うっにゃり、猫又だまし…
もう「みんなまとめてかかってこいやー!」。
画面狭しと描かれる個性的な妖怪力士たち、ひたすらかっこいい「猫」力士、それらを眺めているだけでも作者石黒亜矢子さんの魅力をたっぷり堪能できるのですが、今回のみどころは何といっても大迫力の相撲の取り組み場面。巻末に書かれた「好きな力士は千代の富士」という石黒さんの言葉に、昭和世代はニンマリ嬉しくなってしまうのです。
クセになりそうなかけ声「どっせい!」をはじめ、凝った表紙に愛嬌のある見返し、一番の盛り上がり場面での両観音しかけ。どこを切りとっても豪華な出来上がり。これは一冊手元に持っておくべき絵本、と言えますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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本日は、100年にいちどの大相撲大会。
さあさあ、まけ知らず無敵の大横綱、
猫又のにゃんこのやまの土俵入り。
対するは、がまのぬまに、たこつぼまる、大一番はくじらのうみ。
「きょうこそ、にゃんこのやまの1人勝ちにはさせんぞう!」
さてさて、勝敗の行方やいかに。
どっせい! にゃむにゃむごっつあんにゃす。
はっけよーい、のこった!ではじまる、シンプルでわかりやすい繰り返しの展開の中で、
一度見たら忘れられない、大迫力の絵が大暴れ。個性豊かなようかいたちが、びっしり登場します。
絶対に負けないにゃんこのやまの安心感と、「どっせい!」の掛け声がとても気持ちのよいお話です。
大迫力の絵を倍の大きさで楽しめる、両観音しかけページ入り。
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