ヘンテコで、くいしんぼうで、ワガママで、
子どもくさくて、泣き虫で、あまのじゃく。
この絵本の山は、もはや私そのものだ。
(「はじめに」より)
女優、モデルとして大活躍の菊池亜希子さん。自身が編集長を務める『菊池亜希子ムック マッシュ』は、おしゃれガールたちに一目置かれる雑誌。そんな菊池さんが、実は大の絵本好きだったということをご存知でしたか?
「絵本のはなしを書くということは、自分の心の仕組みを紐解くような作業」と自己分析しながら、「たべもの」「ぼうけん」「どうぶつ」という切り口で、子どもの頃に何度も読んだ絵本を、飾らない口調で紹介してくれます。それぞれの作品からどんな思い出話がこぼれ出すやら。そして、見開き写真だけでなく、絵本に合わせたスタイリングのファッション・スナップがあるのも菊池さんならでは。『あしにょきにょき』では、主人公と同じ、しましまパジャマ。『こまったさんのスパゲティ』では、赤いワンピースに花柄エプロン。おとなになってからも、こんな風に絵本に浸ってみたい……と思わせてくれる、おとなの少女たちに贈る一冊です。巻末には、絵本のお店や図書館、美術館の紹介、さらに菊池亜希子さんによる描き下ろしの絵本付き。
また読み直したくなる絵本、知らなかったすてきな一冊に出会えることでしょう!
(長安さほ 編集者・ライター)
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