仲良しのしろくまの兄弟、お兄ちゃんのポールと弟ノエルのおはなしです。
「きょうは てんきがいいから おべんとうをつくるぞ。ノエル てつだって」というポールの一言で、お弁当屋さんのはじまり。
コックさんはポール。ノエルがお客さんを呼び込みます。
「おひるごはんに おべんとうは いかが? なんでもおいしい しろくまきょうだいの おべんとうだよ」
並んだお客さんは次々好きなものを注文します。
チーズが食べたいねずみさんには、いろいろチーズとハムのサンドイッチ。
果物と野菜が食べたいレッサーパンダには、まるごとりんごゼリーとやさいのサラダ。
「おさかなが食べたい」「おにくが食べたい」
どんなリクエストにも応え、そのお客さんぴったりのお弁当を作るんですから、ポールったら凄腕!
さて、お客さん係のノエルも、見ていたらポールみたいにお弁当を作りたくなっちゃった。一体どうなるのでしょうか?
弟思いで冷静なポール、素直で一生懸命なノエル。
ふたりのがんばる姿にくぎづけです。
そして出てくるお弁当のカラフルでおいしそうなこと……。
もう肉も魚も、果物も野菜も「きらい」なんて思えないかも!?
前作『しろくまきょうだいのケーキやさん』に続き、またまたかわいい兄弟愛にほっこり。
食べることが大好きになれそうな絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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