くる、くる、くるまの呼び声に、カワイイくるまがやってくる!
救急車から消防士車、それにアイスクリームの販売車!
みんな、くるまで何してる?
コントラストのはっきりとしたカラフルなデザイン。
それでいてレトロで落ち着いた雰囲気のあるタッチの、いろんな車と、動物たち!
彼らは、それぞれ車の中で、どんなことをして過ごしているのでしょう?
車の壁を透かして見れば──
車内にいっぱいの木の実を積んだ、リスのトラック。
ウサギの子どもたちがはしゃぎ回る、マイクロバス。
いろんな動物たちの、にぎやかな道中がうかがえます!
著者はスウェーデンを拠点に活動するイラストレーターであり絵本作家。
家具や食器のデザインも手がけ、日本でも人気の高い、インゲラ・アリアニウスさん!
北欧雑貨やキッズ用品のショップで、著者のデザインを目にしたことがあるという人も、多いのではないでしょうか?
そんな著者の魅力が十二分に発揮されている本作。
表紙もページも、本棚に飾っておきたくなるような、オシャレでかわいらしい絵本です。
出版社から3歳以上向けとされていますが、そのにぎやかではっきりとした色合いと、シンプルな形でデフォルメされた動物たちのデザインは、もっと幼い子にもウケが良さそう。
実際、2歳になったばかりの我が家の娘は、動物たちとその荷物がにぎやかにつめこまれた車内のイラストを気に入って、あれもこれもと指差しが止まりませんでした!
読み聞かせて楽しい、飾ってもかわいい、贅沢な一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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