次男が幼児の頃、親子体操の教室に通っていたのですが、なかでもお気に入りの種目がトランポリンでした。
当時私も一緒にしたのですが、飛び跳ねる快感は確かに魅力的。
この題名を見て、その感覚がよみがえってきました。
「おやつ」と「トランポリン」とは、不思議なコラボです。
確かに愛らしい食べものたちが飛び跳ねていますね。
いちごやチョコレートなどが、トランポリンの反動でスーパージャンプした先は、何と、和洋スイーツの数々!
ショートケーキやチョコレートパフェ、あんみつなどなど、まあまあ、なんて、お・い・し・そ・う。
しかもみんな、そのジャンプの華麗なこと!
一緒に飛び跳ねたくなりますね。
オリンピックのような実況中継風の文章も、臨場感たっぷり。
もちろん、愉快なオノマトペもBGMのように、ジャンプを盛り上げます。
バターさんは関西系のノリですが、ひねりの効いた着地はお見事です。
みんなそろってのフィナーレもほっこり素敵です。
『おにゃけ』、『フンころがさず』、『うごきません。』、『イカはイカってる』などのおはなしを手がける絵本作家、大塚健太さんの文章は、独特の世界観があります。
油彩画家などでも活躍されている小池壮太さんの絵は、光沢のある絵がとてもリアルで、それなのにキュートな表情がプラスされて、躍動感に見入ってしまいます。
おうち時間の手作りおやつ作業で、こんなオノマトペを添えれば、きっと親子で一緒に楽しめそうです。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
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