ロングセラー
ゆびたこ

ゆびたこ(ポプラ社)

  • びっくり
  • 役立つ
まほうつかいのむすめ

まほうつかいのむすめ

  • 絵本
作: アントニア・バーバー
絵: エロール・ル・カイン
訳: 中川 千尋
出版社: ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,650

ご注文いただけません

  • 利用できる決済方法
  • クレジットカード

  • 代金引換

  • atone翌月後払い

  • Amazon Pay

  • d払い

※「d払い」はスマートフォンからのみご利用いただけます。

  • Line

作品情報

発行日: 1993年
ISBN: 9784593502998

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

魔法使いの父と二人きりで暮らしてきたむすめは、会ったことのない母親や、自分の名前のことが知りたくなりました……。

ベストレビュー

自分を知ること

魔法使いと娘の二人暮らし。
娘は名前もなく、生い立ちも知らないのです。
閉ざされた世界に生活していて、外の世界も他人も知らない。
考えるとすごいことです。
娘は知識を得ることも情報もないから、何の疑問も感じないで育ったのです。
子どもの心の成長を考えるとき、とても恐ろしい話です。
なんの情報もなければ、姿かたちだけ大きくなって、まるで人形のようです。

魔法使いが自分の老いを気にして、娘の相手をするゆとりがなくなります。
そして不用意に娘に与えた本の数々。
娘は知識を吸収し、知恵を育てていきます。
魔法使いは「失敗した」と思うのですが、娘の自我が育ち自立が始まります。
もともと名前がないという設定がすごい。
魔法使いは親としての役割を果たしてはいなかったのです。

娘は初めて魔法使いに疑問を持ち、反抗します。
名前は何? 私は誰? 自分の母は誰?
心の成長がなければ反抗期は生じないのです。
やっとの思いで娘は外界に出て、実の親と再会します。
父親を早くに亡くした貧乏な母子家庭に起こった悲劇でしょうか。

この本は、ベトナム戦争の孤児を養女として迎えたアントニオ・バーバーが、その娘のために創作した物語だそうです。
物語としては少し冷たい感じがするのですが、養女はどのように感じたのでしょうか。
子どもの成長と親の心理的な関わり合いを考えるときに、とても学ぶところの多い本です。

ル・カインの絵が和洋折衷であるのは、題材となったアジアと西洋を意識してのことでしょうか。
芸術性と神秘性とどことなく幻想感の強い作品です。

内容を受け止めるのは高学年からヤングアダルトかもしれません。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)

関連記事

この作品を見た人はこんな作品も見ています

1,430円
1,540円
770円
1,320円
1,540円

この作品を見た人はこんなグッズを見ています

5,390円
495円
385円
5,720円

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

まほうつかいのむすめ

みんなの声(13人)

絵本の評価(4.57

何歳のお子さんに読んだ?

じいじ・ばあばの声 1人

じいじ・ばあばの声一覧へ

プレミアムサービス


全ページためしよみ
年齢別絵本セット

閉じる

入荷リクエスト
ありがとうございます

入荷のお知らせが欲しい方はこちら