ちいさな池に、ハゴロモガラスやヤマセミ、 ニシキガメなど多くの動物がやってきて…。 池をめぐる一年を、美しいイラストで描いた知識絵本です。
作者がとても自然を愛しているのがよくわかります。
この作品では特に「水辺」に集まる鳥や虫たちを描いてくれていました。
アメリカ東部に生息する生き物たちが登場しますが、この湿地帯の舞台にはモデルがありそうです。(特にここです。みたいな表記はありませんが)
それぞれの季節に水辺の世界を謳歌する生き物たちは、とても生き生きと描かれています。
植物も昆虫も爬虫類もすごくリアルですが、特に感動を覚えたのは鳥類でした。
最初に描かれている「ハゴロモカラス」もすごいですし、「アメリカオシドリ」夫婦の巣を作る場所を見定めている様子などは半端なくリアルで、ほんとにすごいかったです。
まるで読み手の自分もその場所にバードウォッチングに行っているみたいな気分になりました。
また季節が巡って春頃、「アメリカオシドリ」たちのひなが登場するのですが、これがまためっちゃ可愛かったです。
絵も解説もとても丁寧で読みやすいですが、読み聞かせには向いていないと思います。子どもたちに紹介するなら、ブックトークがお薦めです。
生きものや自然に興味をお持ちの小学校高学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子17歳)
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