「わたし」はおしゃれの大好きな女の子。
火曜日にいつも着ていたドレスが大好きだったのに、
ある日短くなって着られなくなりました。
すると、ママは「逆転の発想」が大事よと言いながら、
チョキチョキ、チクチク…。
わたしのために、ドレスをリフォーム。
すてきなTシャツに仕立ててくれたの!
それが小さくなると、今度は、タンクトップ、
そしてさらに、それが着れなくなったら、
さあ、次は何にしてくれるのかしら?
好きなものは、ずっとずっと大好き!
それを身につけているだけで幸せな気持ちになれるの!
女の子のそんな気持ちを誰よりわかってくれるママのアイデアで、
楽しい大変身が続き、ずっと幸せな気持ちになれる絵本です。
最後は、わたしも、ママのようなことができるかな…?
パステル調のやさしい色合いと、ファッション画のようなスタイリッシュなタッチの組み合わせも、この絵本の魅力です。絵を描かれたイラストレーターのジュリア・デーノスさんも、ファッションが大好きなのだそう。布地や縫い目などを使ったコラージュのような画面が、リズミカルで楽しいですね。
『食堂かたつむり』の小川糸さんの、のびやかな翻訳も
女の子のうれしい気持ちがあふれていてすてきです。
火曜日から月曜日まで、一巡りするのも楽しいので、
ぜひ声に出しても読んで、たっぷり楽しんでくださいね。
(長安さほ 編集者・ライター)
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