雨がようやくあがり、カピバラくんはジジバラと、ふたりで散歩にでかけることになりました。どろどろ道にもなれてくると、カピバラくんはさっそくひとりであそびはじめました。じめんに絵を描いたり、スケートをしたり。ところがいきおいあまって、こけてしまいます。あっというまに、どろだらけ。
「わあ、ぐにょぐにょのどろどろだあ!きもちわるい。くすぐったい、でもきもちいい」とおおはしゃぎです。すると、そこへママバラとバババラが、二人をむかえにやってきました。こんどはむこうから仕事帰りのパパバラが歩いてきます。みんながそっと近づくと、カピバラくんが「ぼく、いいものみつけたよ」といいました。そこには水たまりを気持ちよさそうに泳ぐ、空の雲がありました。
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