勇気くんが名前とは反対の「なきむし」というあだ名をもらったのは、転校してきた第一日目のことでした。それは、勇気くんがその日はでに泣いたからでした。教室にスズメがまよいこみ、おいかけまわしているみんなに、「にがしてやって!」と泣き出したのです(表題作「なきむし」)。ジャンケンに負け、いつも四つのランドセルをかかえて下校する幼なじみのドウコのことが、最近気になってしかたがないツバサのお話(「きかんぼ」)。
編集者コメント
「なきむし」は以前から道徳の時間のテキストとして使われてきた作品です。18年度の教科書にも採用されました。あらたに「きかんぼ」を加えての待望の新装版
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