夜中にサイレンの音で目を覚ましたショウ。ベランダから見ると、かおるちゃん家の近くで炎が上がっていた。翌日、「怖かったよ」と言って、火事のときのことを話しはじめるかおるちゃんが、ショウには急に大人っぽく感じられるのだった……。 生きにくい今を泳ぎわたる少年少女たちへ贈る、長谷川集平5年ぶりの描き下ろし絵本。
編集者コメント 世界には怖いものがたくさんあります。生きにくい今を泳ぎわたる少年少女たちへ贈る、長谷川集平5年ぶりの描き下ろし絵本。
『はせがわくんきらいや』や『ホームランをうったことのない君に』など、長谷川集平さんの作品は、大人もどきっとさせられるものばかりです。
こちらは男の子がひとつ大人になる出来事を描いたお話です。
テレビで怪獣映画を見た後、寝つかれないまま布団に入ったぼく。消防車と救急車のサイレンで夜中に目が覚め、ベランダへ出てみると、クラスのかおるちゃんのマンション近くが燃えています。
翌日、クラスの友達と避難しているかおるちゃんを見舞いに行き、話を聞きます。
火を吹く怪獣や火事が、戦争を思い起こさせてちょっと怖くなりました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子12歳)
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