アメリカで長く愛されてきた絵本『クリフォード おおきな おおきな あかい いぬ』の続編。
びっくりするほど大きくて赤い犬、クリフォードが、子犬だったころのおはなしです。
エミリー・エリザベスが街中に住んでいたとき。
お隣さんのうちに子犬が生まれ、はじめてエミリーが抱っこした生まれたてのクリフォードは……。
ひときわ小さく、いちばん小さい首輪もゆるゆる。
ちっちゃすぎて、エサの入った皿に落っこちるくらい。
大きくなるのは難しいと言われていたんですって。
エミリーの愛情たっぷりのお世話のおかげで、だんだん、途中からメキメキと大きくなるクリフォード。
でも、エミリーの家にはクリフォードは大きすぎたのです。
田舎のおじさんの家へ送られることになったクリフォードは……?
『クリフォード おおきな おおきな あかい いぬ』でデビューした作家、ノーマン・ブリッドウェル。
実は、飼い主のエミリー・エリザベスは、ブリッドウェルの愛娘の名前だそう。
クリフォードの巻き起こす珍騒動に笑いつつ、エミリーがクリフォードを愛しく思う一途な気持ちにジーンとしてしまいます。
クリフォードにちゃんと愛情を伝える、エミリーが最高に素敵です。
日本で同時翻訳出版となった『クリフォード おおきな おおきな あかい いぬ』『クリフォード ちいさな ちいさな あかい いぬ』の2冊。
アメリカで長年愛される絵本の秘密を、ぜひ手にとって感じてくださいね。
2021年秋には、実写映画『Clifford the Big Red Dog(原題)』がアメリカで公開される予定だそうです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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