「ねえ、おかあさん、おばあちゃんちに いくのは どのひ?」 「そうね、きょうは このひだから、 あと ななつ ねたら、おばあちゃんの おうちよ。」 カレンダーの前の、たぬきの女の子くるみちゃんと、お母さんの会話です。
ひとつ、ふたつ、みっつ、と指をおって数えるくるみちゃん。 「まだまだだね」 ななつは、片手の指では足りません。
その日から、くるみちゃんは指折り数えておばあちゃんに会える日を待ちわびます。 家族で毎日少しずつ、おばあちゃんのうちへ行く準備をして、 くるみちゃんも頑張って、おばあちゃんへのお土産を用意するのですが・・・。
大好きなおばあちゃんに早く会いたい! あと何日?と、1日1日を楽しみに過ごす小さな心が晴れたり曇ったり。 絵本を読む子どもたちが、くるみちゃんの気持ちになって、わくわく、しょんぼり、一喜一憂する姿が浮かびます。
そして念願のおばあちゃんと過ごす時間。 おばあちゃんからの素敵なプレゼントと言葉に、胸がいっぱいになります。 待つ楽しさ、待ってもらう喜び、 待つ時間の幸せを教えてくれる絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
おばあちゃんの家に行く日まであと1週間。くるみちゃんは、お母さんとジャムを作ったり、おばあちゃんにあげるアルバムを作ったり、おみやげのお花をつんだり……。待っている時間が幸せに感じられる絵本。
たぬきの女の子が、おばあちゃんのおうちに行く日を心待ちにするというお話です。
ひとつひとつの行動、喋り方、思いつくこと、幼い女の子そのもので、とっても可愛いです。
うちの娘も、「かわいい!かわいい!」と、大絶賛でした。
おばあちゃんも心待ちにしている様子が伝わってきて、とっても心温まるお話でした。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子10歳)
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