かしのき広場に「ことばサーカス」がやってきました。
これからふしぎなショーが始まります。
風船使いのジョニーとマリー、ピエロのゾビゾビが登場しました。
さあ、マリーの風船にご注目。
書かれている文字は、「は」。みんなで声に出して読んでみると・・・・・・。
なんと、ゾビゾビの歯が大きくなりました。
その「は」の風船に「な」の風船をつけてみると・・・・・・。
はな!
ゾビゾビの鼻がぐぐーんと伸びました。
お次は「び」の風船をくっつけてみると・・・・・・。
どーん どどーん!
見事な花火があがりました。
どんどん続くショーですが、あれあれ、舞台にどしゃぶりの雨が!
思わぬ展開に、ジョニーとマリーも大あわてです。
ショーは無事に終わるのでしょうか。
作者は、「二歩」というちょっとふしぎなお名前。西村祐貴さんと星功基さん、おふたりの「文字とことばのデザインユニット」名なんです。おふたりは2012年から、ことば遊びのおもしろさを伝えるワークショップを各地でたくさん開催しています。今作は、おふたりにとって初の絵本です。
言葉をつなげていくことで生まれる意外な展開に、文字を覚え始めた小さな子はもちろん、大人もぐいぐい引き込まれていきます。サーカスのお客さんになった気持ちで、言葉を声に出して言ってみたり、次はどんな言葉が登場するのかワクワクしながら考えてみたり……。
楽しみながら、日本語の面白さ、奥深さへの発見もあることでしょう。物語だけでなく、前と後ろの見返しにもことば遊びが満載。
ページを閉じた後、身近にある言葉を探して、いろいろくっつけて遊びたくなる絵本です。
(絵本ナビ編集部)
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