動かない鳥で有名なハシビロコウですが、大塚健太さんと柴田ケイコさんのコンビによる、人気のユーモア絵本があるのです。
いつもじーっとしているハシビロコウ。友だちのカバが「やあ」と挨拶したり、ヘビがにょろにょろやってきたり、ゾウの鼻がへんてこになっちゃったり!? いろんなことが起こっても、ずーっと同じ姿勢で「うごきません」。
ハシビロコウの動かないシーンがユーモアたっぷりに描かれます。あのナマケモノの、あり得ないほど軽やかな姿に笑っちゃいますが、やっぱりハシビロコウは驚かないのかな? 一体いつ動くのでしょうか……。
子どもは次のページが気になって仕方ないはず。待って待って、とうとう……「うごいた!」その瞬間を楽しみに読んでくださいね。
『パンどろぼう』(KADOKAWA)や『おいしそうなしろくま』(PHP研究所)で数々の賞を受賞し、のびのびと明るい色柄に、あやしい視線を漂わせるキャラクターで今や大人気の柴田ケイコさん。そんな柴田さんの絵がピッタリはまる、大塚健太さんの文章。おふたりがコンビを組んだ作品ならでは。他作品もぜひチェックしてみてくださいね。
『おにゃけ』『でんにゃ』(共に、パイインターナショナル)も、肩の力を抜いて楽しめる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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