2014年にドクター・スース賞を受賞した『すいかのたね』は、アメリカで大人気の絵本です。
主人公のワニは、すいかが大、大、大好きで、朝、昼、晩のごはんもデザートまでも、全部すいか。
「すいか、さいこう!」というワニの顔は誇らしげですらあります。
すいか、おいしいですよね。私もすいか大好きです。あまくて、みずみずしくて、シャリッとした食感も魅力的です。
でも、たねには注意しないと……と思っていたら、ワニ、うっかりたねを飲み込んでしまいました。
さっきまであんなに幸せそうだったのに、パニックになるワニ。
おなかの中で育っちゃったらどうしよう、つるが伸びて耳から出てきたらどうしようと気が気ではありません。
そうこうするうちに、おなかがゴロゴロしはじめました。たねが育ってきたんだと、ますます心配になるワニ。
そんなことないから大丈夫だよと声をかけてあげたくなります。
大人が聞いたらなんてことない些細な出来事ですが、そういえば自分も小さな頃はそんな風に考えていたなあとワニに共感。
いつの間にか、親子でうんうん頷いたり笑ったりしながら読んでいました。
そして、読み終わった後はやっぱりすいかが食べたくなります。読後が心配な方は、すいかを用意してから読んでくださいね!
(近野明日花 絵本ナビライター)
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朝、昼、晩ごはんにすいか、デザートもすいか、すいかが大好きすぎるワニが、うっかり種を飲み込んでしまったからさあ大変!
特色印刷による、おもしろかわいい絵ととぼけたユーモアも楽しい、2014年「ドクター・スース賞」受賞作品。
Amazon(米)で900件、Goodreads(ソーシャル読書サービス)で800件のレビューが付く、超人気絵本の初邦訳です。
主人公の間の抜けたワニくんがとにかく愛らしいのです。
うれしげにスイカをかじる表情もかわいいのですが、種を飲み込んでしまった後の絶望の表情も最高。
子どもたちも大うけすること間違いなしの一冊です。
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