『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』(いずれも福音館書店刊)の画家で、没後34年のいまも人気の絵本作家の堀内誠一。グラフィックデザイナーとしての仕事も含めて、昔を知っている人も、新たに堀内誠一について知る人も、どちらの心も捉え続けています。
2022年は堀内誠一の生誕90周年にあたります。堀内誠一の仕事に再び光をあてる展覧会の準備のなかで、単行本として刊行されていない原画が見つかりました。
たくさん残された原画のなかから、子どもたちに新刊としてお届けしたいきつねがいました。きつねは、「ちちんぷいぷい」とおまじないを自分の帽子にかけて、動物の子どもたちを楽しませていたのです。
原画に、詩人の谷川俊太郎が文章を書き下ろし、素敵な絵本が出来上がりました。リズムよい言葉に導かれてページをめくりながら、絵を読み解く楽しさを味わえる一冊です。
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