お風呂が大好きなしろくまのきょうだい。お風呂ではしゃぎ過ぎて、おうちのお風呂を壊してしまいます。
「ふたりでもりのおふろへいってらっしゃい!!」
ママにおこられて、もりのおふろへ行ってみると……
この絵本では、銭湯で守るべきマナー(例えば、「お風呂の前に体を洗う」や「タオルをお湯につけない」など)を、楽しいお話の中で学ぶことができます。
(ルールの部分に「もりのおふろのおやくそく」というチェックが入っているのが更にありがたい!)
三毛猫や猿やキリンなど、たくさんの動物たちがそれぞれに「もりのおふろ」を満喫していて、読んでいるだけで銭湯の「楽しさ」や「気持ちよさ」が伝わってきます。
寒い夜、お父さんやお母さんと手をつないで、もしくは自転車に乗って、銭湯に行った思い出、あるのではないでしょうか。
何気ない日常のひとこまだったけど、頬に触れる風の冷たさとか、帰り道の空に光るとがった三日月など、妙に記憶に残っていたりするものです。
毎日お風呂には入るけど、家のお風呂とは違う銭湯の広いお風呂は、子どもにとって「日常の中の非日常」なのかもしれません。
子どもと一緒に銭湯に行きたいな、と思っていた方、この絵本を読んでおけば、「予習」もばっちりです!
やっぱりまだ子連れで銭湯は大変そうでハードルが高過ぎる……という方は、この絵本を読めば、楽しい銭湯の「疑似体験」ができること間違いなしです。
動物たちのぬくもりが伝わる表情や、細かい所まで書き込まれた「もりのおふろ」の様子など、絵もじっくり楽しみながら読んでみて下さいね。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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