キキとモモはふたごのきょうだい。
きょうは2人のたんじょうび。
お祝いに来てくれた、お友だちの動物たちと、おたんじょうびケーキを作ることにします。
まずは材料の買い物から。たまご、牛乳、バターに生クリーム、小麦粉、いちご。
スーパーでじょうずにお買い物できるかな?
エプロンをつけて手をあらったら、いよいよケーキ作りのはじまり。
生地がちょっと飛び散っても、だいじょうぶ。みんなで力をあわせます。
「おにいさん、おねえさんになって、またひとつ、できることがふえたよ!」
たんじょうびを迎えた、誇らしい気持ちが絵本いっぱいにあふれています。
本書を読むと、いちごのおたんじょうびケーキが作れちゃう!
お話を通して手順がわかるだけでなく、巻末には3ページにわたってレシピも載っています。
ミキサーの速度や時間まで記された親切なレシピは、さすが、小さなお子さんを子育て中の絵本作家さんならでは。
親子で作りやすい、きめこまやかなレシピはお役立ちです。
途中のちょっとした失敗で泣いちゃったモモと、なぐさめるキキ、2人のやりとりにも、おにいさん・おねえさんになったんだなあ…と感じます。
「パパ、ママ、おおきくしてくれてありがとう!」と、さいごはとびっきりの笑顔!
こちらこそ、「おおきくなってくれてありがとう!」とパパ・ママは思うにちがいありません。
おいしそうなケーキにうっとり。かわいいキキとモモ、そして動物たちの姿ににっこり。
親子で成長をお祝いしたくなる愛らしい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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