ひだまりのようにあたたかい、動物たちの大判絵本。
おひさまがあったかくて、ねこの背中はぽっかぽか。
花壇にねころんで、スイセンの花がいっぱい咲いて…
ネコには、ほんと、さいこうの日。
プールの水はひんやりして
中に座っているときもちいい。
イヌには、ほんと、さいこうの日。
ネコもイヌも、シジュウカラも、リスも、みんなしあわせそうです。
男の子のバートは、動物たちの世話をしています。
そこに大きなクマがやってきて……
「ほんと、さいこうの日だね」と言いながらりすのトウモロコシをくわえ、
シジュウカラのえさをたべ、プールの水をのんでしまいます!
でもこのくまったら、ぜんぜん悪いことしているなんて思ってません。
なんてたって、くまにとっても、「ほんと、さいこうの日」なんですから!
おおらかな質感で描かれた動物が魅力的。
クマのとぼけた表情もユーモラスです。
作者のレイン・スミスは、アメリカのコネティカット州の、100年前に建てられて今は廃校になった校舎で、文章や絵を描いています。
そこにはときどき森からクマがやってきて窓の外にあるえさ箱をあさっていくそうです。
カバー折り返しには、絵本のモデルになったと思われるクマの写真が載っています!どうぞお楽しみに。
おひさまがぽかぽかでさいこうの日には、こんなふうに思いっきりのびのびすごしたいですね。
動物たちの気持ちになって楽しみたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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