あくしゅ。あくしゅ。
この手はだれとあくしゅかい?
子どもが小さな手を差し出しています。
反対側から、その手とにぎりあおうと差し出されたのは……?
アイドルグループ「ブタッパナーズ」の、ブタのぶぶこちゃんだったり。
病気を治してくれる、わにだ病院の、ワニのお医者さんだったり。
これは手かな?とわからなくなっちゃう、にょろにょろの先っぽだったり。
嬉しそうにあくしゅしたり、こわごわあくしゅしたり。
ものすごく大きなものとあくしゅして空を飛んだり!
何が起こるかわからないけど、
あくしゅをした先には、素敵な何かがあるのです。
だれかとあくしゅ。あくしゅかい。
かわいい手、おおきい手、力強い手。
そして……おかあさんのあったかい手。
いろんな手がいっぱい。
あくしゅがいっぱい。
手をつないでいるだけでちょっとドキドキしてうれしくなる、それがあくしゅですよね。
くりかえされる「あくしゅ」「あくしゅかい?」の言葉に何だかくすぐったい気分になります。
差し出された手(足やしっぽも)をにぎる子どもの表情がかわいい、あくしゅの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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