あれもフクロウ、これもフクロウ。
めずらしいフクロウに、がんばるフクロウ。
とにかく様々な「フクロウ」がこれでもか、と登場する絵本なのですが…
つまりどういうこと?
登場するのは、夜空を背景に一本の木の枝にとまっているフクロウ一匹。
ぼくは フクロウ
しごと ガンバロウ
あれ? ダレダロウ
キョトンとした表情は変わらずに、
言葉遊びに合わせてフクロウが七変化。
タカイダロウ、ヒクイダロウ
ミニダロウ?
ビッグ&ミニダロウ?
木坂涼さんの日本語はもちろん翻訳なのだけれど、細い木の枝のフクロウの状況の変化との絶妙な掛け合いが見事!ページをめくるたびに力が抜けてクスっと笑ってしまいます。みんなで読んでも盛り上がりそうですね。
作者は、絵本デビュー作にして2018年のケイト・グリーナウェイの候補になったというオーストラリアの大型新人作家フィリップ・バンティング。愛嬌とユーモアセンスを合わせもった作風は世界中の人気者になりそうですよね。
ところで、最後のセリフを何と読むか…それが問題。
考え込んでしまった方には、作者からのアドバイスもありますよ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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