ファティマがじゅうたん工房につれてこられたのは、10歳の時。おおぜいの子どもたちと、工房に閉じ込められ、朝から晩まで、じゅうたんを織らされる。学校に通うことも、遊ぶことも許されず、言うことを聞かない子どもは足に鎖をつけられる。まるで奴隷だ。そんなある日、ひとりの少年がつれてこられた。彼は勇気をふりしぼり工房主に立ち向かい、自由を勝ち取ろうとする。イクバル少年の姿は、おおぜいの子どもたちを変えていく。力をあわせて困難を乗り越えようとする子どもたちのけなげな姿、自由と勇気を描きあげた感動の物語。
「世界一勇気のある少年」という副題が気になり、読んでみたいと思いました。
イクバルは実在した人物とのことです。実話を基にしたフィクションということでしたが、児童労働の過酷さを知り、ショックをうけ、震えながら読みました。
イクバルには生きていて欲しかったな。
「この物語はこれで終わりではない」という訳者の言葉が重くのしかかりました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
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