どんどんやまの駅長さんから届いた「どんどんキップ」。
キップには「うち→どこでも」と書いてあります。
電車でどんどん、どこまでも行ける「どんどんキップ」で、さあ、出発!
男の子とお父さんのふたり旅がはじまります!
この本の魅力は、駅のホームからスタートして工事現場を通り、踏切を通過、車と並走……と景色が次々変わる楽しさ。
赤い車両を上から見下ろしたり、踏切通過待ちのおしゃれな車と一緒に横から、鉄橋を渡るところを下から見たり……。
絵のアングルに心をくすぐられることといったら。
乗り物好きにはたまらない魅力がぎゅっと詰まっています。
「どんどんキップ」でどんどん行ったあとは、「ちゃーんとキップ」でちゃーんと帰る。
小さなお子さんがくりかえし楽しむのにぴったりの、シンプルでおしゃれな電車絵本です。
ミノオカリュウスケさんの人気絵本『どんどんキップ』の新装改訂版。
新しいカバーの絵は、車両がぐぐっと前に乗り出すような絵に変わり、男の子は車内でキップを持った手をあげています。
カバーそでにはオリジナルの「どんどんキップ」を作れるイラスト付き。
“どんどんくるくるでんしゃ工作”ができる、用紙のダウンロード付録も付いています。
絵本を読んで、さらに作者の絵の世界で遊べるなんて贅沢ですよね!
さて、絵本の中の男の子は、どんな「おみやげばなし」と「おみやげ」を持って家に帰るのかな?
登場人物の表情からも、いろんな想像が広がる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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