ラララン ルルルン リボンリボーン!
バトンのリボンをくるくるまわすと・・・
素敵なドレスを着た女の子にはやがわり。
頭には赤いチェックの大きなリボン、あしもとだってキュートなリボンがついたぴかぴかのブーツ。
なんて可愛いのでしょう。
それもそのはず、彼女の名前はリボンちゃん。
リボンの国のプリンセスなのです。
リボンちゃんはお散歩していても、泣いている子がいれば、
ラララン ルルルン リボンリボーン!
リボンでくるくるっと魔法をかけて元気にしてくれます。
困っている人がいれば、リボンリボーン!
ケンカしている人にも、リボンリボーン!
あっという間に解決です。
「リボンちゃんすごいな。私もリボンちゃんみたいになりたいな。」
「リボンちゃんと友だちになりたいな。」
そんなみんなにも、リボンちゃんは素敵なリボンの魔法をラララン ルルルン・・・
どのページにも素敵なリボンがくるくると登場するこの絵本。(柄にも注目ですよ。)
講演会やワークショップで日本全国を駆け回っている絵本作家サトシンさんが、越前市で出会った細幅織物メーカーの工場でつくられているリボン製品を見たことが誕生のきっかけとなったそう。サトシンさんいわく「リボンは人と人をつないでくれるもの」。お話の中では、周りの人たちをハッピーにしてくれていますが、まさに子どもたちにとってもリボンは憧れであり、魔法のような存在なのかもしれません。
絵を描かれているのは、『ツレがうつになりまして。』の細川貂々さん。リボンちゃんのようにみんなの悩みを魔法で解決できたらいいのに・・・と思っていた細川さんにとっては、自分の夢が実現できた絵本でもあるんですね。
「つながるって たのしい」「つなげるって うれしい」
そんな想いがリボンちゃんを通してどんどん伝わっていきますように。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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