秋といえば、読書? 食欲?
両方できちゃう、レシピ絵本!
実りの秋をまんきつするのに、親子でいっしょに料理はいかが?
NHK「きょうの料理」でもおなじみの柳原尚之さんが教える、和食の基本とあのレシピ!
はじめての和食えほんシリーズ、『冬』『春』『夏』ときて、4冊目のテーマは、もちろん『秋』です。
収録レシピは、「栗ごはん」に「ふろふき大根」、「さばのみそ煮」や「大学いも」など——
日本の秋を味わい尽くす和食が11種類!
手順を示す大きなイラストのおかげで、調理の工程をイメージしやすいのが特徴です。
より注意が必要な部分や、料理をもっと美味しく、簡単に仕上げるためのワンポイントを、かなり細かくアドバイスしてくれているのもうれしい!
……とはいえ、そこはレシピ「絵本」。
文字は多いのですが、料理イラストは彩りあざやか、カラフルでゆとりのあるページづくりがされているので、窮屈な感じはまったくしません。
それに、イラスト化された「尚之先生」が吹き出しでアドバイスをくれながら調理を見守ってくれていて、見た目にも楽しくレシピを追うことができます。
レシピだけではなく、包丁の持ち方や出汁の取り方、ごはんの炊き方や和食の作法にいたるまで、和食の基本についても詳しく教えてくれていて、まさしく『はじめての』和食づくりに最適な一冊になっています。
収録されているレシピの中で、個人的に気になったのは、「きのこの納豆汁」!
お味噌汁に納豆って、アリなんだ!?
江戸時代には、江戸をはじめ各地で食べられていたと解説もされていて——
うーん、作ってみなくちゃ気がおさまらない!
秋に色づく和食の文化を、おいしく学べる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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